論文"Formation of a zirconium oxide crystal nucleus in the initial nucleation stage in aluminosilicate glass investigated by X-ray multiscale analysis"がNPG Asia Materials誌に掲載されました。小野寺博士(A02-1)、土屋博士(A01-2)、田尻博士(A02-1)、小原博士(A02-1)の連携による成果になります。酸化ジルコニウム(ZrO2)を添加したリチウムアルミノケイ酸塩ガラスを部分的に結晶化させたガラスセラミックス材料について、放射光計測を中心としたX線マルチスケール構造解析によってガラスがガラスセラミックスに変化する初期過程を観測しました。その結果、ZrO2結晶核の周囲にはZrが酸素(O)を介してシリコン(Si)やアルミニウム(Al)と連結したZr–O–Si/Al結合が存在することを初めて見出し、初期の結晶核の構造を明らかにしました。

論文:https://doi.org/10.1038/s41427-024-00542-y
プレスリリース:https://www.nims.go.jp/news/press/2024/04/202404190.html